THE PROCESS

PRODUCTION

Distillery Facts


ザ・グレンリベット蒸留所 概要

・合計14基のポット・スチル(蒸留器)が、当蒸留所にはあります。

・古いモルト・ハウスで使用されていた石を、新しい蒸留所の建設時に流用しています。

・当蒸留所は、スコットランドで最も環境にやさしい施設の1つです。

・ザ・グレンリベット ウィスキーの味の60-80%は、樽熟成の恩恵です。

・65,000樽を越えるザ・グレンリベットが、ただいま眠っています。

How we make The Glenlivet

1. Malting / モルティング

スコッチ・ウイスキーの原料は、大麦麦芽(モルト)、イーストそして水。 とてもシンプルで、 だからこそ原料の品質が、各スコッチ・ウイスキーの香りや風味の基本を構成し、原料へのこだわりが必要とされるのです。ザ・グレンリベットに使用される大麦は、スコットランド産の最高品質の二条大麦だけを使用します。 大麦には春に種が蒔かれるスプリング・バーレーと、 冬に種が蒔かれるウインター・バーレーとがあり、 ザ・グレンリベット蒸留所が原料として使用しているのは、スプリング・バーレーです。

バーレーを選定し、モルティングという工程へと進みます。 モルティングとは、原料のバーレーを水に浸し、発芽させ、それから乾燥させることです。

蒸留所の秘密: ザ・グレンリベットで使用するモルトには、 ピートの香りをつけません。 ピートの香りをつけないことで、 ウイスキーの風味をエレガントにするスタイルを完成しているからです。

2. Milling / ミリング

モルティングが終了すると、乾燥麦芽(モルト)は、デンプン質が分解されやすいように粉砕します。こうしてできた粗い粉末をグリストと呼びます。

3. Mashing / マッシング

グリストを温水に浸すと大麦麦芽に含まれる酵素によってデンプン質が糖分へと姿を変え、発酵の準備が整います。糖化した液体はウォート(麦汁)と呼ばれます。

4. Fermentation / 発酵

ウォートを再び冷却し、ウォッシュバックと呼ばれる発酵槽へと移され、 イーストを加えます。このイーストは、 ザ・グレンリベット蒸留所が求める香気成分を引き出す作用を持ったものを使用しています。 したがってイーストの種類も最終的なウイスキーの味わいを左右する重要な原料のひとつなのです。

ウォッシュバックの中で、 ウォートの糖分をイーストがアルコールと二酸化炭素へと分解し、 同時に熱を発生させます。 そして2日間をかけて、ウォートからアルコール分8%のビアー(=ウォッシュ)と呼ばれる液体(もろみ)が出来上がります。

蒸留所の秘密: ザ・グレンリベットのウォッシュバックは、 蒸留所の伝統に従って、 オレゴン産の松の木で作られたものを現在も使用しています。木製のウォッシュバックは管理に手間がかかりますが、ザ・グレンリベットの味や香り成分がこの木製のウォッシュバックからも多く得られます。

5. Distillation / 蒸留

発酵を終えたウォッシュは、 ザ・グレンリベット蒸留所特有のユニークな形状のランタンヘッド型ポット・スチル(単式蒸留器)へと運ばれます。 このポット・スチルは背丈の高い形状をしており、 胴体とパイプ部分にくびれがあります。

このユニークな形状のポット・スチルも、ジョージ・スミスがウイスキーを蒸留していた頃と、全く同じ形状のものを使用しており、材質は銅製です。実はこの形状にこそザ・グレンリベット・ウイスキーの秘密の“レシピ”が隠されています。この背丈の高い構造のために、雑味を持った比重の重いスピリッツの蒸気はポット・スチルの最上部まで上昇することができす、ピュアで比重の軽いスピリッツの蒸気だけが抽出され、冷却され、ニュー・スピリッツになることができるのです。一般的に背の高いポット・スチルからは軽くデリケートな、低いものからは重くオイリーな、ニュー・スピリッツが生まれます。

このポット・スチルで初留、再留の2度の蒸留を経て、最終的にニュー・スピリッツとして蒸留器から流れ出てきます。

まず初留釜と呼ばれるポット・スチルで蒸留され、およそ20~22%のアルコール含有量であるローワインになります。

その後、リベット川の冷たい水で冷却され、再留釜と呼ばれるポット・スチルで再び蒸留されます。ニュー・スピリッツのアルコール度数は、68度前後です。

蒸留所の秘密: ザ・グレンリベット蒸留所のポット・スチルの大きさと形は150年以上前から変わっていません。

6. Maturation / 熟成

蒸留されたばかりのニュー・スピリッツは無色透明で、 ウイスキーの琥珀色はすべて熟成期間中のオーク樽からの影響によるものです。色だけでなく、ウイスキーの味わい、風味、香り等の大部分が、オーク樽からの恩恵なのです。

ウイスキーは熟成の間、非常に少量ではありますが絶えず樽から蒸発しています。この現象を「天使の分け前(Angel’s share)」といいます。樽ごとにみれば少量でも、すべてあつめれば数千ガロン(1ガロン=4.54リットル)も毎年失われることをになります。しかし、ウィスキーの神様を落ち着かせて、ザ・グレンリベットの伝統を守り続けることは、それだけの価値があると信じています。

蒸留所の秘密: ザ・グレンリベットでは、ヨーロピアンオークとアメリカンオークから製造される樽を使用しています。その組合せから生まれる特徴を各製品に与えるため、慎重に樽を選びます。