クールにやりましょう
冷やすか冷やさないか、それが問題だ
冷やすか冷やさないか、それが問題だ
ウイスキーを冷やすかどうかは議論の多いトピックです。多くのウイスキー・ファンは液体を冷やすことはしませんが、グラスを冷やして角氷のカチンという音を楽しむ愛飲家もたくさんいます。
氷について批評する人には2つの主な懸念事項があります。それはウイスキーが薄まることと冷えることです。
アルコールが水と混ざると発熱反応が少し起こり温度が約2℃上がります。エネルギーが放出されて、その液体は”活性化し”、蒸発しやすいアロマを放出して香りに複雑さを加えます。常温の水数滴だけで発熱反応を起こします。水はアルコール度を低下させ舌を冷やして甘くてスパイシーなフレーバーよりも塩味の効いたフルーティな味をより受け容れ易くします。
しかし角氷は融けるとウイスキーを過度に薄めるため、フレーバーを抑えます。氷の冷却作用はまたアロマを閉じ込めフレーバーを抑えます。けれども、これがアルコールの焦げを減じるので、それを好む人たちもいます。
それは、私たちが寒い時に体を縮こめるようなものです。ウイスキーは冷たいと、すべてのフレーバーを包み込んでしまって放出してくれません。
イアン・ローガン、インターナショナル・ブランド・アンバサダー
それでも、夏の高温でボトルのウイスキーはいつもより温かくなります。それで多くの愛飲家はウイスキーを冷やそうとします。ウイスキーを冷やすオプションを、いくつかご紹介します。
独自の活気に満ちたモルト文化を持つ日本は、氷の飲み物を芸術にしました。本格的な日本のウイスキーバーでは、バーテンダーは見事に透明な氷を非常にゆっくりと凍らせる方法で造ります。そして、西洋カミソリを使ってクリケットボールのサイズの球状の氷を作ります。この氷のサイズ、形状、密度によって、氷がゆっくり融けシングルモルトが薄まり過ぎるのを防ぎます。球状のシリコン製の製氷モジュールを使えば日本式の方法を利用することができます。このモジュールは簡単に入手でき通常の家庭用冷凍庫で使えます。
(※写真の氷はイメージで海外の氷の写真です。実際は日本のバーテンダーはもっと透明な純度の高い氷を使用するケースが多いです)
ウイスキー・ストーンとスチール製アイスキューブが、ウイスキーを水で薄めることなく冷やす近代的な解決策として宣伝されています。ウイスキー・ストーンは無孔の岩から作られ立方形から円盤形から20面体まで種々のスタイリッシュな形状があります。スチール製アイスキューブは一般に球形またはサイコロ形でステンレス・スチールあるいは冷凍ゲルまたは他の冷却コアが充填されたものです。ストーンとスチールはどちらも同じように機能します。これを2時間冷凍庫に入れ、その後ドラムに入れます。冷えたら取り出すか、そのまま入れておくかは、あなた次第です。
冷凍庫で使い易いウイスキーグラスが飲み物を冷やすもう一つのオプションです。このプラスチック製のコップは二重壁の中に冷却ゲルが入っています。冷凍庫に2時間入れると飲み物を数時間冷たく保つことができます。コップの取っ手には断熱ゴムが付いていて手が冷たくなるのを防ぎます。手彫りのクリスタル・タンブラーのように優雅ではありませんが、ピクニック、スポーツイベントその他の戸外活動用の良いオプションになるでしょう。
ザ・グレンリベットの北方気候では、飲み物を冷やす必要は余りありません。どちらの方法を選んでもウイスキーを楽しめるでしょう。氷の話になると、正しい答えも間違った答えもありません。あなたの好みがどちらであっても、ザ・グレンリベット製品のすべての複雑なフレーバーを、あなたが体験できることを希望しています。