ウイスキーと樽の魔力

ウイスキーは、その味をどのようにして得るのでしょうか。その熟成に使用される樽が何より重要です。

ウイスキーの熟成、それはスピリッツがオーク樽の中で、色とフレーバーに影響を受ける時間であり、まさに芸術と科学の調和です。私たちの蒸留所の人間たちは、長い年月をかけてこの技術をマスターしてきました。

木の役割

すべてのウイスキーは初めはほとんど同じです。大麦麦芽がすりつぶされて、その穀物から糖分が取り除かれてウォートと呼ばれる糖質の溶液になります。この溶液が発酵用の大樽に流し込まれ、そこで、イーストが糖質を代謝させてアルコールにします。最後に、アルコールを含んだウォートが蒸留されて、容量で約68から70パーセントのアルコール分のスピリッツになります。この新しく造られたスピリッツは、少量の水と混ぜられて、オーク樽へ移され、そこで最低3年間静置されます。

これが、工程の魔法の始まりです。

スピリッツが樽の中で休んでいる間に、多孔質の木の中に拡散し、リグニン(木質素)やセルロース(繊維素)のような物質と接触します。エタノールと木の中の複合物との間の化学反応が、希望する味、アロマ、色、口当たりをウイスキーに付加します。

木の二つ目の役割は濾過です。ウイスキーには好ましくないと考えられているフレーバーの多く、例えば、硫黄分を含む物質は、こがした木(物質を吸収すること)によって取り除かれるか、またはエンジェルシェアの一部で失われます。

しかし、研究によれば、ウイスキーの特徴的なフレーバーや色を与える多くの工程について説明してきましたが、あなたがコレクションとして持つような価値のあるウイスキーを造るには、各蒸留所のマスター・ブレンダーのスキルが依然として必要です。

樽の影響を受けた味わい

ザ・グレンリベットのナデューラは、熟成工程での樽の影響が顕著にでます。

ザ・グレンリベットのナデューラ・ファーストフィルは、ファーストフィルのバーボン樽で熟成されて、バニラ、リンゴ、オートミール、シナモン、バナナ、綿菓子などの特徴的な香りを持つようになります。ファーストフィル・オロローソ・シェリー樽が、ナデューラ・オロローソに、ドライフルーツと温かみのあるスパイスの素晴らしくリッチなフレーバーを与えてくれます。

Casks_fullbleed

最新のレンジであるナデューラ ピーティッドは、なんどもスコッチウイスキーを熟成させた樽を使ってフィニッシュしています。そのため、古典的で、スムースで、フルーティな、優しく、芳香のあるスモーキーさを感じます。この革新的なカスクフィニッシュは、ウイスキー愛好家に新しいザ・グレンリベット体験を提供します。

ウイスキーの樽熟成の話題は、多くのマスターディスティラーと研究者の関心を集めています。樽の中でスピリッツがどのように変化していくのか、解き明かそうとする多くの論文が発表されています。

その錬金術を理解するためには、ザ・グレンリベットのボトルを開けねばなりません。